「原価」が先、「生産」が後


「生産管理システムを再構築する」、その際「原価管理をそのなかに含めて考える」これは一見、合理的です。

原価計算には、購入、入出庫、工数などのデータが必要です。
そのデータは、生産管理システムで生成されるのだから、
 ・同じシステムの中で原価管理までやってしまうのが良い、
 ・その方が何かと楽
と思えるからです。

しかし、この方針でプロジェクトを開始すると、結果として、
 ・結局、原価管理システムができなかった
 ・従来のExcelによる原価計算、管理情報の作成がそのまま放置された
となるケースが多々あります。

それはなぜか。

生産管理のシステムの構築には膨大な検討、調整、決定が必要です。
最初は「パッケージ機能に合わせる」と言っていたのに、
 ・イレギュラーなケースはどうするか、
 ・うちは、特殊、
 ・今、こうやっているのでそれもできるようにして欲しい、
こんな話しが次から次にでてきて、
 ・スケージュールも大幅に遅れ、
 ・システム化の費用も当初予定を(はるかに)超える、
そうこうしているうちに「原価管理は次のステップで」となる。
そしてその「次のステップ」は、なかなかこない。

もう一つは、「生産管理はオペレーションシステム」、「原価管理はマネジメントシステム」であることです。
プロジェクトの性質が全く異なります。

オペレーションをテーマにした議論は、ユーザーはよくわかっているし、検討も具体的です。
(だからもめるのですが)

マネジメントをテーマにした議論は、そうはいきません。
前提となる知識も、抽象的な思考も、そして具体的な仕様の検討、決定も必要になって、
 ・本当にこれでいいのか
 ・やってみたらどうなるのか、
 ・経営層、関係部門の合意がとれるのか
との疑問もでてきます。

こうしたことから、「生産管理システム再構築のなかで原価管理も」が難しくなっていきます。
「オペレーションを回さなければ、マネジメントもへったくれもない」という考えが多数を占めます。

経営者も、「これ以上金はかけられない。今のExcelの資料でいいか」
(その資料の作成に膨大な工数がかかっていても、内容として不十分であっても、報告のタイミングがが遅くても)
と考えるようになります。

多勢に無勢、こうして原価管理担当者の思いはないがしろにされ「原価は後回しにされる(棚上げされる)」のです。

では、どうすれば良いのか。

それは、原価管理システムの構築を生産管理システムの構築とは、分離し、独立したプロジェクトとして開始することです。
そしてこのプロジェクトを原価管理システムの導入プロジェクトではなく、原価を含む経営管理情報の作成、活用のしくみをつくるプロジェクトとして位置づけることです。

 ・このプロジェクトに適したメンバーを(少人数)選定します。
 ・前提知識の教育をします。(これが大事です)
 ・今あるデータ(既存の生産管理システムや会計システム、Excelデータも含む)の活用を前提に、
  新しい原価計算、管理情報の仕様(ラフスケッチで良い)を検討します。

新しい原価計算、管理会計システムにその仕様を設定し、今あるデータを入力して計算、アウトプットの作成を行います。
アウトプットを評価し、改善点を洗い出し、ブラッシュアップします。

こうすれば、原価管理(経営管理情報の作成)が前に進みます。

入力データの問題で思うようなアウトプットができないこともあるでしょう。
でも、この異常値を顕在化すること自体に意義があります。
それはなぜ発生したのか、それを防ぐにはどうしたらいいか、そして現場がもっと楽ができる方法はないか、こうしたことをプロジェクトメンバーと現場が一緒に考えます。

60点でも、70点でも、前にすすめることが重要なのです。

新しい生産管理システムができたら、データの入力先を切り替える。
ただ、それだけです。

この進め方を実行するには、「試行錯誤スタイルに対応する原価計算、管理会計のツール」が必要です。
原価計算のロジック、アウトプットの形式の決定がマスタ類の設定でできる原価計算、管理会計単独のパッケージソフトです。

弊社開発のProSee(プロシー)は、自身が勤務した電気機器メーカーにおける「全社システムの再構築で原価管理が後回しにされる」という経験から、
 ・全社システムから独立して進められる
 ・ユーザー主体の試行錯誤ができる
をコンセプトに開発しました。

また、ProSeeは「自社の原価計算の仕様がマスタの設定でパッケージに組み込まれる」ので、「そのマスタを見れば、どのような原価計算が行われているのか」がわかるしくみができます。
仕様書(最新かどうか疑わしい)を見たり、システムベンダーに聞いたりする必要がありません。

「ユーザー自身が自社の原価計算の考え方を理解し、説明できること」、この点もブラッシュアップ型原価管理システムの重要ポイントです。

「原価」が先、「生産」は後
「原価」を「生産」から独立してシステム化
試行錯誤スタイル(先ずスタートして、ブラッシュアップ)

このアプローチを、ご検討くだい。

ProSeeの機能については、無料のトライアルサービスを実施しています。
「入力データは何が必要?」、「どのようなアウトプットが作成される?」、「自社に合う?」が自社のデータで確認できます。
是非、ご活用ください。



※画像のクリックでpdfファイル表示します。



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