|教育セミナー
製造業で働くすべての人に必要な 会計の基本を、 平易な解説と演習で無理なく身につけられる講座です。
財務四表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書、製造原価報告書)と製造業がもつべき生産哲学を解説します。
前提知識は必要ありません。
ご紹介資料はこちら
■講座の目的、企画意図
本講座は、「経営の視点をもって業務を遂行できる人の育成」、その入り口のひとつと することを目的として企画いたしました。
会社業績は財務諸表として表されるものであり、その意味、構造を理解することは、自身の担当業務の目的、やり方を業績向上とのつながりで再確認するきっかけになるも
のと考えます。
また、特に製造部門において、
・自分たちの改善活動は経営とどうつながっているの か?
・改善成果は財務諸表のどこにでるのか?
との疑問の声を聞くことがあります。 仮にこのような状態であるとすれば、その疑問をクリアにすることは、改善成果の向上 の必要条件であると言えます。
本講座ではこうした問題意識から単に財務四表の教科書的な説明にとどまらず、製造 業が業績向上を目的としてもつべき方針、信念を「生産哲学」と称し、それについて考 えます。
講座では、「生産哲学」を、「必要なタイミングで必要な量だけつくる」とし、
・なぜこれを「生産哲学」とするのか
・この哲学をもって生産活動を改善すると財務四表のどこがどうなるのか
を受講者とともに考え、解説します。
・「生産哲学」を自社で実行しようとした場合にどうなるのか、
・どのような応用が必要なのか、何が課題となるのか、
・今すぐできることは何なのか、計画的に取り組むことは何なのか、
・自分はそれに対し何をすべきか、
こうした点について受講者の考える力を引き出すためにも、本講座の開催をお願いし たいと存じます。
■対象者
初級社員、中堅社員(20代~30代)
経理部門を除く全部門(開発、製造、営業 ・・・)
経理部門、経営職層(管理職)にも今一度、基本を確認する意味で効果的です。
■講座内容、進め方
5人以下の少人数で行います。
異なる部門でメンバー選定していただくことを推奨します。
第一部 財務四表とは
・ 貸借対照表
・ 損益計算書
・ キャッシュフロー計算書
・ 製造原価報告書
各表の意味、四表の構造(数字のつながり)を解説したうえで、演習によって実際に四表を作成することで理解を深めます。
演習は、設問毎に全員正解のうえ、次の設問に進む方式で行います。
その際には、教え合い(助け合い)を推奨します。
これまで作成されたものを見ているだけの人(財務四表を理解している人)も、実際に 作成することによって新たな知識、気づきが得られます。
第二部 生産哲学と財務四表
会社は将来にわたって存続するため、「儲け続ける」必要があります。
では、儲かるとは財務四表のどこがどうなることなのか、そのためにはどのような生産活 動であるべきなのかを出席者の考える時間をとりながら解説していきます。
ポイント
・ 必要な量だけつくる(全数良品)
・ 必要なときにつくる(必要なタイミングでつくる。早すぎても遅すぎてもいけない)
・ ボトルネックに改善を集中する
・ 製品1個あたりの原価と売価で考えてはいけない
・ 固定費をフルに活用する(そのためには・・・、人は多能工化、設備は汎用化など)
・ 受注企画(事業計画)時に、新製品、既存製品、やめる製品を考慮して固定費 の製品配分(業績シミュレーション)を考える
・ 他社の公開財務データのトレンドから資金の流れ(循環)を考える
・ 自社の過去の財務データ(売上高、売上原価、販管費、棚卸資産)のトレンドを見る
■講師
柴田 純孝(公認会計士)
監査法人における会計監査、コンサル業務の後、自動車部品メーカーの経理部長をつとめる。
現在、ソートウェア株式会社エキスパート。
■開催要領
お客様毎、弊社事務所(名古屋市千種区)で開催します。
お客様事業所にお伺いして開催することも可能です。
所要時間:6時間程度
費用:3万円/人(消費税別)
定員:5名
お客様のご都合のいい日時に合わせて開催します。
※お客様事業所で開催される場合は、名古屋からの1名分の交通費の実費をご請求させていただきます。
■お客様の声
財務に関する基礎知識を学んだあとに、生産哲学を刷り込んでいただきました。
トヨタ生産方式に基づいた工場会計知識の習得ということで意義ある講座であり、各受講者は今後の業務に活かせる工場会計だけに留まらない考え方を学んだと思います。
50代 役員
実例を交えた貴重なお話を聞かせて頂きましてありがとうございました。
財務の基礎知識のみでなく、製造メーカーに勤めるものとして考え方など、大変参考になりました。
今後の業務に生かして行きたいと思います。
30代 営業
自社の数字を四表をもとに、色々な面から分析することができた。
また、固定費の削減、利益率を数字からシミュレートする考え方についても学ぶことができた。
ありがとうございました。
50代 役員